索引

【あ】

亜硝酸性窒素
化合物のなかに亜硝酸塩として含まれている窒素のことを亜硝酸性窒素と言う。水中では亜硝酸イオンとして存在する。地下水汚染の原因物質の一つ。
アンモニア性窒素
アンモニウムイオンをその窒素量で表したものです。蛋白質,尿素,尿酸等の有機性窒素の分解により生成するので,窒素系による汚染の消長を知ることができる。主な発生源は,し尿,生活排水,肥料,化学等の工場排水等。
アルキルベンゼンスルフォン酸塩(ABS)
合成洗剤の主成分として用いられてきた。側鎖を有するハード型で、生物学的に分解されにくいことから、今日では直鎖型(ソフト型)のLASに切り替えられている。
アルブミノイド性窒素
タンパク質、アミノ酸などに含まれる有機性窒素の総称。

【う】

上澄み液(うわずみえき)
沈殿槽などで、浄化汚水が沈殿分離された上層水。

【え】

栄養塩
植物プランクトンや海藻の栄養となる海水中に溶けた、けい酸塩・りん酸塩・しょう酸塩・亜しょう酸塩等を総称して栄養塩または栄養塩類という。
越流負荷
沈殿槽の越流堰の単位長さ当たりの越流量(m3/m・日)をいい,越流負荷が大きくなると越流堰に向かう水流が速くなり,沈降性物質の浮上を伴うことで水質が悪化する。

【お】

汚泥含水率
汚泥中の水分含有率(%)。汚泥貯留槽の汚泥は含水率約99%(MLSS:10,000mg/L)、脱水機で脱水した汚泥ケーキの含水率は約85%だが、機種により幅がある(75~87%)
汚泥発生率
除去BODに対する汚泥の生成量比率をBODの汚泥転換率という。標準活性汚泥法では40~50%、RBSでは25~30%と言われている。この外、汚水のSSも汚泥の生成量に係っており、流入SSの80~90%が汚泥になると言われている。
汚泥濃縮槽
汚泥の容積を減らす為に重力で沈降させる槽(浄化槽)。
オゾン処理設備
オゾン発生機とオゾン反応槽より構成され、流入水とオゾンを十分に接触させ、オゾン酸化反応で色度成分や溶解性有機物質(COD)等を酸化分解する設備。

【か】

活性汚泥法
下水・排水に空気を吹き込んで活性汚泥を発生させ、これを利用して、水中の有機物を分解し、浄化する方法。大都市の下水処理に広く用いられている。
活性炭吸着装置
活性炭によりCOD、色度成分を吸着させて除去する装置(一般排水、下水道、し尿処理)。
合併浄化槽
屎尿と生活雑排水をあわせて処理する浄化槽。屎尿のみを処理する単独浄化槽に対していう。

【け】

計画排水量
設計ベースとなる1日の排水量(m3/日)
原水槽
工場の各部門から出る排水を集合する槽。ここより排水処理施設に送られる(一般排水)。

【こ】

好気タンク(エアレーションタンク)
嫌気タンクでリンを吐出した汚泥は、好気条件に置かれると、吐出した以上の過剰なリンを取込み、汚泥として系外に除かれる。嫌気タンクとセットの脱リン法(下水処理)。好気性微生物によるBOD処理も並行して行われる。
コミュニティープラント
中規模下水処理施設で、建設省のし尿浄化槽構造基準に準拠して設置される、共同浄化槽。
好気性細菌
酸素の存在下で生育増殖する細菌。発育に酸素を絶対に必要とする細菌。

【さ】

最初沈殿池
下水処理システムにおいて、ポンプで送られてきた下水がゆっくり流れて、沈みやすくなった浮遊物を沈殿させる施設。
再曝気槽
散気装置で軽く曝気する槽。汚泥に付着した窒素ガスで沈殿槽に汚泥が浮上するのを防止する。

【し】

COD(化学的酸素要求量)
有機物質を酸化剤で化学的に酸化させるときに必要となる酸素の量で、数値が高いほど汚染されていることを表わす。(水中の有機物の量を表わす指数)
排水の汚濁物質を薬品で分解するときに必要な酸素量。
糸状菌
糸状の菌糸を持つ菌類の総称。活性汚泥法では、糸状性細菌性バルキング(膨化)を引き起こす原因であり、汚泥の沈降性の良否を判定する重要な指標生物となっている。
硝酸性窒素
生活排水やふん尿に含まれるアンモニアが酸化されたもの。亜硝酸性窒素と同様である、水質汚染の指標として重要。人体への影響は、硝酸性窒素を大量に摂取すると、血液中のヘモグロビンと結合し、酸素欠乏を起こす。
処理水槽
沈殿槽の上澄み液を放流前に一旦貯留する槽(一般排水、下水処理、し尿処理)。越流した汚泥が沈降するのを防止するために、軽く曝気することがある。
時間最大水量
通常、時間平均水量の1.5倍とされている。
時間平均水量
排水の流入している時間当たりの排水量(m3/時)にて算出する
硝化槽
散気装置を通して水中に空気を吹込み、溶存酸素を維持し、好気性微生物の働きでBODを酸化処理する槽。
硝化脱窒素槽
BODの酸化処理、窒素の硝化及び脱窒を微生物の働きで同時並行して行う槽。

【す】

水質汚濁防止法
昭和45年12月25日に公布され、昭和46年6月24日に施行された公共用水域の水質汚濁の防止に関する法律。最終改正は8月30日。この法律で指定された「特定施設」を設置している「特定事業場」からの公共用水域の排出、及び地下水への浸透を規制し、さらに生活排水対策の実施を推進。国民の健康を保護し、生活環境を保全することを目的としている。また、工場及び事業場から排出される汚水及び廃液により人の健康に係る被害が生じた場合の事業者の損害賠償の責任を定め、被害者の保護を図ることとしている。
スカム
汚泥、汚水の貯留槽、浄化槽の腐敗槽などで、消化分解の進行とともに大腸菌、尿素分解菌などにより発生した炭酸ガスが浮遊物とともに槽の表面にできた厚いスポンジ質の層のもの。
砂濾過装置
濾過砂やアンスラサイト等により流入中の浮遊物質等を除去する設備

【た】

大腸菌群数
汚水または処理液1mL中の大腸菌群の個数。し尿処理場での管理指標。放流水は3,000個/mL以下。
脱窒素槽
槽内を無酸素状態か低酸素状態で、硝化槽より硝化の進んだ混合液を戻すと、流入するBODを水素供与体として、亜硝酸態窒素ないし硝酸態窒素が還元され窒素ガスとなって除去される窒素除去法。
滞留時間
汚水などが処理施設に滞留する時間のこと。
脱窒
亜硝酸性窒素や硝酸性窒素を窒素ガスなどに還元すること。

【ち】

沈殿槽
処理の完結した混合液を流速を小さくし、重力沈降で汚泥と上澄み液を分離する槽。

【つ】

通性嫌気性細菌
酸素が存在しない環境でも生育増殖する細菌。酸素があった方がよいがなくても発育できる細菌。

【と】

透視度
水の清濁を表現するための指標。汚水が浄化されるほど透明になるので、浄化の程度を簡単に判断する指標に用いられる。
特定施設
大気汚染防止法・水質汚濁法・騒音規制法・振動規制法などに定める物質や騒音・振動などを発生または排出する施設のこと。

【の】

ノルマル・ヘキサン抽出物質(n-Hex)
pH4以下に調整された試料中からヘキサンも抽出され、かつ80℃付近で揮発しない物質のこと。この試験は主として揮発しにくい鉱物油及び動植物油脂類などの油状物質の定量を目的とするが、これらのほかに炭化水素誘導体、脂肪酸とその誘導体、エステル類、アルコール類、アミン類、農薬、染料、フェノール類、界面活性剤、石鹸、コロイド状硫黄などもヘキサンで抽出されるため、これらを含めてノルマル・ヘキサン抽出物質という。
※水濁汚濁防止法では5㎎/ℓだが、上乗せや規制で2~3㎎/ℓの場合もある

【は】

排水処理装置バイオ処理システム
微生物を利用した「バイオ処理システム」で、油水分離槽や凝集沈殿装置だけでは処理が難しい整備工場排水・洗車排水の効果的な処理を行う。BOD、COD、ノルマル・ヘキサン抽出物質などの数値を改善できる。
曝気
活性汚泥法では曝気槽に空気を送って酸素を供給すること。
曝気槽
散気装置を通して水中に空気を吹込み、溶存酸素を維持し、好気性微生物の働きでBODを酸化処理する槽。
バルキング
活性汚泥法において、最終沈殿池で汚泥が沈殿しにくくなる現象で、上澄水が得にくくなる現象をいう。汚泥の容積が著しく増大し、密度の小さいフロックを生じる結果起こる固液分離障害で、汚泥が越流して放流される。

【ひ】

BOD(生物化学的酸素要求量)
排水中の有機物質を微生物が分解する際に必要になる酸素の量で、この値が高いほど有機物質による汚染度が高いことを表わす。最近はノルマルヘキサン抽出物質に次いで厳しく規制されている。目に見えない汚れで、微生物による分解処理が最も効果的。生物的処理システムが有効である。
※排水基準では120㎎/ℓ以下とされている(上乗せ規制で10~20㎎/ℓの場合もある)

【ふ】

フィルタープレス式脱水機
汚泥を最も効果的にろ過・脱水できる小型フィルタープレス。送液ポンプの吸液側を汚泥槽に接続し、電源を配線するだけで使用できる。送液ポンプにより汚泥をフィルターの板(室になっている)に打ち込み、圧力によりフィルター室内で汚泥をケーキ状にする。
脱水された汚泥ケーキは脱枠して取り出せる。(汚泥ケーキは焼却処理する)
物理化学的処理
微生物による生物化学的処理に対する語で、中和、凝集、吸着、脱色、イオン交換など物理化学的な処理法を言う。
浮遊物質量(SS)
2㎜のふるいを通過する水不溶性の懸濁物質のこと
※120㎎/ℓ以下に規制されている。上乗せ規制により厳しくなっているところもある
浮上油回収装置
水面に浮いている油を自動的に回収する装置。水槽内に設置されたフロート式浮上油回収装置により油と若干の水を吸引し、地上に設置してある油水分離槽により、油と水を分離し油のみを回収する。
富栄養化
富栄養化とは、海や湖沼や河川などが、窒素やリン濃度が増加し、栄養に富んだ水になること。

【へ】

返送汚泥
生物処理槽のMLSSを維持するために、沈殿槽の沈降汚泥の一部を上流に戻す。この汚泥を返送汚泥という。嫌気槽(タンク)ないし好気槽(タンク)に戻し、RBSでは流量調整槽に戻す。
pH(水素イオン指数)
水が酸性かアルカリ性かを示す指標で1~14の数値で表わす。pH7が中性で、7より上がアルカリ性、7より下が酸性である。
※排水基準では、5.7~8.7の範囲であるとされている。

【む】

無酸素タンク
槽内を無酸素状態か低酸素状態に保ち、好気タンクより硝化の進んだ混合液を戻すと、流入するBODを水素供与体として、亜硝酸態窒素ないし硝酸態窒素が還元され窒素ガスとなって除去される循環式硝化脱窒法。

【ゆ】

油水分離槽
油と水の比重の差を利用し、重力で油と水を分離する排水設備。排水が時間をかけて槽の中を流れるようにする。浮いた油は留め置き、水だけを次の槽に流す事を3回~4回繰り返すことにより、油や泥・ゴミが沈み、汚濁負荷の減った排水を施設外に放出する。

【よ】

余剰汚泥
活性汚泥法において、増え過ぎて不要となった汚泥や微生物。活性汚泥はBODやSSを処理しながら自ら増殖するため、余剰汚泥が発生する。

【り】

流量調整槽
操業時に集中的に流入する排水を、24時間/日に平均化して排水処理施設に汚水を送るための調整槽。

【れ】

連続式活性汚泥法
活性汚泥法において、汚水の投入と処理水の排出を連続的行う処理方法を連続式活性汚泥法という。

【ろ】

濾過吸着装置
ダイヤマルス塔、活性炭塔を組み合わせた吸着ユニット。COD値をクリアーするために活性炭塔の1塔式もある。この装置は洗車排水の再利用に有効である。